子どもの頃、祖父母がお灸をたしなんでいた姿が強く心に残っています。
祖父が祖母に、祖母が祖父に、と。そんな姿を見て、わたしも10代の頃からお灸を楽しんでいました。どうやら、自分の体から煙が立ち込めていく様子が楽しかった様子。意外とウキウキしながらお灸を嗜んだものです。
結婚後も、わたしはお灸を楽しんでいましたが、ここ数年ちょっとお休みを。が、思うところあり、このたびお灸を再開させることにしました!
まずは優しい「竹生島」から。
まずは、とか書いていますが、わたしはこの竹生島よりきつくなると水泡とか跡が肌に結構残ります。
そのため、竹生島ぐらいのソフトなお灸で十分。それでもピリッとした熱さを感じますしね。むしろ、もっと弱くてもいいかもしれません(^^;
アラフォー、奈落に落ちるように、体は一気に落ちた。
さて、私事ですが、アラフォーと呼ばれる年代に差し掛かった頃、体がガクッと落ちました。
折しも先日、twitterで話題になった下記の図。
20代前半で考えていた体力低下のイメージと現実を図にした
体力は”低下”ではなく"落下"だった pic.twitter.com/DOkNWIhWla
— 前田 耕作(背景美塾MAEDAX派) (@maedax_x) 2017年6月18日
激しく、激しく同意と共感を。
「そうなのよね~なだらかな坂道を転げ落ちるのではなく、一気にガクッと落ちたわ・・・!」と。思いがけない速さとスピードで落ちました。これが50代、60代になるともっと激しいようで・・・汗
気を取り直しまして・・・
現在、そのガクッとした落ち込みをメンテナンスするためにいろいろとやっておりますが、その一つとしてこの度、お灸を取り入れることにしました。
お灸は自宅でできる自然療法。
肩が重たい、胃腸が重たい、眼精疲労が酷い、体がだるい、生理痛が酷い、更年期症状が出てきた・・・
皆様、多かれ少なかれこのような「小さな不調」を抱えておられるのではないでしょうか?病院へ行くほどではないけれど、常に体のどこかが疲れや不調、不満を訴えている、と。
東洋医学の世界ではこれらの不調を「ツボ」を刺激することで治療すると考えられています。
ツボは体の中にある「経絡」でつながっていて、体の不調はツボに「痛み」や「へこみ」、「くすみ」などとなって現れます。徐のツボへアプローチし、不調を整えようということですね。
ツボを刺激する方法としては「鍼」や「指圧」などもありますが、今回はお灸をチョイスしました。
お灸とは熱を使ってツボを刺激する治療法。ツボにお灸で熱を与え、血流の流れをスムーズに整え、また、お灸に使われているもぐさの熱は体の内部に深くじんわりと届く上質な熱。
この熱で体の不調を整えていきましょう、と。
何よりもお灸はおうちでひとりでできるのがいいですね!
初めてのお灸で揃えたいもの。
百均で購入した布バッグにお灸セット一式を放り込んでいます。
入っているものは以下。
- お灸
- ライター
- ツブブック・お灸のすすめ
お灸は以下の要領で2つに分けています。
今使うお灸は湿気対策として瓶に密閉しています。手前の銀の蓋のほう。
奥の金の蓋のほうは使用後のお灸を入れています。使用を終えたら蓋をキチンと締めて、火を完全に消し、翌朝、ゴミ箱に捨てるようにしています。
この瓶の入れ物、お灸に使うライター、お灸一式を入れている入れ物はすべて100均で揃えました。
お灸と『 ツボブック 』、『 お灸のすすめ 』はAmazonですね。
『ツボブック』悩み別にツボを探す時に便利。
『ツボブック』が手元にあると便利です。
実はこれ、せんねん灸のHP で無料公開されていますが、わたしは本で欲しかったので購入を。が、HPに掲載されているものをプリントアウトして使うのも一つの手ですね。
悩み別に目次で探し出せます。
実際のツボの紹介は以下の要領で前面、背面からそれぞれされています。
お灸の時のオススメファッション。
基本的には体を締め付けないファッションを意識しています。
夜、眠る前にお灸を実施しているわたしの場合、以下のファッションが多いですね。
- 上半身 → スロギーかジニエブラ(ナイトブラとして使っているので)
- 下半身 → ヨガパンツ & 冷えとり靴下
わたしはお腹と背中、肩にお灸をよく実施します。その時にスポーツブラタイプのブラジャーがあると便利ですね。特にスロギーはストレスフリーな付け心地でリラックスしたい時にオススメです。
【紹介記事】F65 × sloggi(スロギー)とジニエブラ比較、ホールド力、つけ心地、お気に入りはどちら?
わたしの場合、太ももにお灸をすることはほとんどありません。なので以下のようなヨガパンツを履いてお灸をしています。
「合谷(ごうこく)」にお灸をやってみました。
まだ火をつけていないお灸。
まず、「合谷(ごうこく)」のツボを探します。おおよそ予想をつけたら、台座灸のシールを剥がし、お灸に火をつけます。その後、ツボにお灸を置きます。
しばらくたって煙が出なくなった頃に暖かさや熱さを感じるように。それも1分ほどで終わりますが、じんわりとした温もりを感じるかのようにそのまま置いておきます。一つのお灸で5~6分かかります。
お灸が初めての人に特におすすめしたい箇所。個人的に合谷は毎晩、実施しています。非常にやりやすい場所にあることが大きいでしょうか(笑)また、熱さも比較的感じれない場所だったりします。
個人的には疲れ目に効果を感じます♪
この合谷以外としては主に以下のところを実施しています。
- 足三里
- 三陰交
- 湧泉
- 肩井
- 中脘
ツボの詳細は先ほども紹介しました せんねん灸のHP をチェックしてくださいね。
個人的に一番好きなツボは中脘ですね~ここは分かりやすくお腹が温まりますし、胃腸の弱いわたしにとっては何かと助けになるツボですね。
日々のおうちお灸でセルフメンテナンスのススメ。
お灸をしている時間はちょっと独特だったりします。
自分の体のツボを探して、カチャっと火をつけて、立ち込める煙を眺め、ツボがじわっと熱くなるのを感じる。そういう瞬間ってなかなか貴重な体験だったりします。そして、何よりも「あ、わたし、自分の体をいたわってあげている」と実感できるのが嬉しかったりします。
また、わたしの祖父母のように主人と互いの体をツボを探してお灸をする瞬間もあり、知らず知らずのうちに夫婦のコミュニケーションもとれていたりします。
即効性はありそうにないですが、毎晩、お灸を通して自分の体と向き合う時間を手に入れることが出来たのは良かったですね。本当に心が落ち着きます。
転げ落ちた体を少しでも、少しでもセルフメンテナンスして、現状の最上を手に入れることを意識していきたいと思います。
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2017年8月に鍼灸院デビューを果たしました・・・!